九州大学EUセンター概要

 主旨および目的

 九州大学EUセンターは、2011年4月に九州大学・西南学院大学・福岡女子大学の3大学コンソーシアム(共同組織)としてスタートしたEUIJ九州(EU Institute in Japan, Kyushu) の活動を九州大学において支援・推進する母体として、2010 年12月に設置されました。EUIJ九州は、EU(欧州連合)の日本における学術拠点として、研究者・学生、市民の皆様を対 象に、政治・経済・科学技術及び文化面でEU理解を深めるための様々な活動を行い、またEUに関する多様な情報発信を行ってきました。

 2016年3月をもちましてEUIJ九州は予定されていた事業期間を終了しましたが、教育プログラム(EU-DPs)をはじめとする、その豊富な活動成果を活かし、本学においてEUに関する研 究教育の一層の拡充をはかるため、2016年6月、EUセンターは新たなタームでの活動を開始しました。

 九州大学EUセンターは、EUやヨーロッパに関する知識と理解を深めるために、以下に掲げる業務を行います。

(1) EUに係る研究・教育活動に関すること
(2) EUとの学術・教育交流活動に関すること
(3) EUに係るアウトリーチ活動に関すること
(4) 国内及び国外のEUインスティテュート等との連携を推進すること
(5) EU研究ディプロマプログラムの実施に関すること

 本センターは、その教育活動の軸としてEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)を提供します。EU-DPsは、EU研究のためのディシプリン横断型の学際的でユニークな教育プログラムで、地域統合を通じて経済社会の発展を追求してきたEUや、そうした統合の背後にあるヨーロッパの歴史・思想・科学技術などを、広く・深く学ぶことができます。
(なお、EUIJ九州により創刊された学術雑誌EUIJ-Kyushu Reviewは2019年8月末をもって休刊しております。)

EUIJ九州のアーカイブ

 

ご挨拶

 2022年12月より九州大学EUセンター長を拝命しております。皆様の御協力を賜りながら、センター運営に携わっていく所存ですので、どうかよろしくお願い申し上げます。

 なぜ、隣接するアジアの諸国と至近距離にある九州大学で、ユーラシア大陸の西の彼方に位置するヨーロッパやEUなのでしょうか。

 第1は、地域の未来を考える際のベンチマークとしての重要性です。第二次世界戦争への反省から、戦後ヨーロッパは様々な地域的統合を推し進めてきました。それは現在EUという形 となって、アジア諸国が経験したことのない深みに到達しています。EUに至るヨーロッパ統合の歴史や現状、そして統合を進めたが故に直面した課題を、つぶさに学ぶことで、アジアの 未来を考える際の様々なアイデアも得られましょう。

 第2は、現代社会に共通する諸問題に挑戦する先駆者としての重要性です。ユーロを危機に陥れたギリシャ政府債務問題は、日本にとっても他人ごとではありません。EUの多くの国が、 少子高齢化や格差の問題に直面しています。EUを揺さぶる移民・難民問題は、いまや世界が解決すべき課題です。現代社会に共通するこれら問題にいち早く直面したEUが、それらを どう克服しようとしてきたのか、学ぶべきことは山とあります。
 第3は、グローバル・アクターとしての重要性です。ヨーロッパには、人口やGDPなどで日本を凌駕する国は一つもありません。しかしEUとしてまとまることで、人口5億、世界のGDPの2割 強を占める「大国」となり、政治・経済・科学技術など様々な分野で最重要アクターとなっています。EUをよく知り、それぞれの分野で交流を深めることは、グローバル化を標榜する大学に とって、いまや避けて通ることのできない課題です。

EUセンターは、EUに関する人文学・社会科学・自然科学の知見を重ね合わせる機会を提供することで、こうした現代の知的課題に挑戦して参る所存です。
皆様のご理解・ご協力を賜れましたら望外の喜びです。

九州大学EUセンター長
蓮見 二郎

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組織

センター運営組織(EUセンター委員会)(2023年4月現在)

センター委員会委員長 理事・副学長 岩田 健治
センター長 法学研究院教授 蓮見 二郎 (任期 2024年3月末まで)
副センター長 法学研究院教授 フェニック・マーク (任期 2023年5月末まで)


委員

氏名 Name 所属 役職 Affiliation 備考 任期 Term
岩田 健治
Kenji IWATA
理事・副学長(委員長)
Trustee (Vice President) 
第4号 なし
no term limits
蓮見 二郎
Jiro HASUMI
EUセンター長(副委員長)
Director of the EU Cnetre
法学研究院教授
Professor / Faculty of Economics
第1号

第1号 2年(2024年3月末まで)
No.1, until March 2024
フェニック マーク
Mark FENWICK
副EUセンター長
Vice Director of the EU Centre
法学研究院教授
Professor / Faculty of Law
第2号
第3号
(複担教員)
第2号 2年(2023年5月末まで)
No.2, until May 2023
第3号 任期なし
No.3, no term limits
鏑木 政彦
Masahiko KABURAGI
比較社会文化研究院教授
Professor
Faculty of Social and Cultural Studies
第3号
(複担教員)
なし
no term limits
矢野 真一郎
Koichiro WATANABE
工学研究院教授
Professor
Faculty of Engineering
第3号
(協力教員)
2年(2023年5月末まで)
until May 2023
小湊 卓夫
Takuo KOMINATO
基幹教育院准教授
Associate Professor
Faculty of Arts and Science
第3号
(協力教員)
2年(2023年5月末まで)
until May 2023
中村 真子
Mako NAKAMURA
農学研究院教授
Professor
Faculty of Agriculture
第3号
(協力教員)
2年(2023年5月末まで)
until May 2023
潮﨑 智美
Tomomi SHIOSAKI
経済学研究院准教授
Associate Professor
Faculty of Economics
第3号
(協力教員)
2年(2023年5月末まで)
until May 2023
大石 桂一
Keiichi OISHI
経済学研究院長
Dean
Faculty of Economics
第5号 なし
no term limits
徳本 穣
Minoru TOKUMOTO
法学研究院長
Dean
Faculty of Law
第5号 なし
no term limits
南 哲人
Tetsuhito MINAMI
国際部長 
Executive Director
International Affairs Department
第6号 なし
no term limits
ヴィッカーズ エドワード
Vickers EDWARD
人間環境学研究院教授
Professor
Faculty of Human-Environment Studies
第7号 2年(2024年3月末まで)
until May 2023

アドバイザー
元九州大学法学研究院教授(元九州大学EUセンター長) 八谷 まち子 (2023年5月末まで)



EUセンター委員会部会
・教育部会
・広報・アウトリーチ部会
・研究部会
・コーディネーション部会

EUセンター運営規程(PDF)



センター体制図

これまで本センターは、九州大学国際交流推進機構の構成組織として位置づけられ、既存の「留学生センター」「韓国研究センター」及び「国際交流推進室」と連携して活動を行ってきました。
国際交流推進機構及び国際交流推進室が2021年3月末廃止になったことを受け、今後は「国際戦略企画室」と連携してゆきます。
本センターの運営に係る事務は国際企画課が主導し、国際部及び関連事務部局の協力のもと運営してまいります。

(学内部局との連携)


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連絡先・アクセス

九州大学EUセンター
〒819-0395 福岡市西区元岡744 イースト1号館 C-208号室
Tel: 092-802-2190
Fax: 092-802-2187
Mail: eucentre★jimu.kyushu-u.ac.jp  ※メールアドレスの★を@に変更してください。 

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