修了者の声






>> 斎藤 江利子さん(2015年度後期 学部コース修了)
>> カリシバエフ ジャスルさん(2015年度後期 大学院修士課程コース修了)
>> 松下 俊平さん(2017年度後期 大学院修士課程コース修了)
>> 折田 浩太郎さん(2018年度後期 学部コース修了)
>> 橋本 明佳さん(2018年度後期 大学院修士課程コース修了)
>> 太田 正洋さん(2020年度前期 学部コース修了)
>> 疋田 弥紅さん(2020年度後期 学部コース修了)
>> 田中 迅さん(2020年度後期 学部コース修了)
>> 川口 圭子さん(2021年度後期 大学院修士課程コース修了)
>> 坂本 隼人さん(2021年度後期 大学院修士課程コース修了)
>> 西原 圭也さん(2022年度前期 学部コース修了)
>> 栗原 悠里子さん(2022年度後期 学部コース修了)
>> パーク・ギュフン(朴奎焄)さん(2023年度前期 大学院修士課程コース修了
>> 吉水 和さん(2023年度後期 学部コース修了)


吉水 和さん(2023年度後期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学法学部3年 
※卒業前にプログラムを修了

私がEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)を知ったのは、「EU論基礎」の講義の中で紹介があったことがきっかけでした。元々外国の法律や社会に興味を持っていたこともあり、体系的にEUやヨーロッパにまつわる科目を履修できるこのプログラムに魅力を感じ、登録を決めました。

プログラムでは、所属する法学部の科目を中心に履修を行いました。特に印象に残っている科目は「EU法特殊講義」です。この科目では、豊富な判例を用いEU法の概要について学びました。EUという特殊なまとまりの中で起こる、特有の法律問題をどのように解決するのか、という日本法の学習だけでは得られない視点を得ることができました。他にも「EU論基礎」で、駐日EU代表部の方の講演を聞くことができたのも今振り返ると大変貴重な経験だったと感じています。また、EU圏内の文化・社会に一層関心が高まったことで、関連する文献を読んだり、ヨーロッパ圏の言語の学習を始めてみたりと、授業外でも学びの幅を広げることができました。

科目リストを見ると分かるように、EU-DPsには、多様な学部の多様な講義が登録されています。本格的にEU研究をしてみたい、という方だけでなく、私のようにちょっとした興味から始めても、十分に修了が可能なプログラムです。関心のある方はぜひ挑戦してみてください!

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パーク・ギュフン(朴奎焄)さん(2023年度前期 大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院法学府
■卒業後の進路:韓国ソウルの法律事務所の弁護士


私は、第2次世界大戦の時期の「平和に対する罪」という観念を中心に国際刑事法の発展を研究するために、日本で国際法史の研究が盛んな九大への留学を決めました。特に、私はロンドンに設立された「連合国戦争犯罪委員会」でヨーロッパ各国から集まった法律家たちの議論に興味がありました。そのため、ヨーロッパの法と政治に関して知識を広げる必要性から、EU-DPsに登録するのは当然のことでした。

1年間勉強したEU-DPsの科目(ローマ法、国際公法、国際刑事法、政治史)は、私の研究の大事な基礎になりました。例えば、国際公法で学んだ戦争違法化を巡る国際法の変化や、政治史で学んだドイツ第3帝国の政治を知らなければ、論文の研究テーマを多様な側面から分析することは難しかったでしょう。

私は長い間望んできた日本での留学を終え、元々の仕事であった弁護士に復帰して、忙しい日々を過ごしています。でも、一緒に勉強した先生や他の学生たちとの思い出は忘れられません。私の人生の中でもっとも楽しかった時であったと思います。今は、EU-DPsでの学びを踏まえ、「平和に対する罪」と国際法の歴史に関する本の出版を準備中です。博士課程への進学も目指しています。EU-DPsのお陰で、自分の夢に更に近づきました。ヨーロッパの法と政治について学びたい後輩の皆様へEU-DPsへの登録をお勧めします!

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栗原 悠里子さん(2022年度後期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学文学部3年 
※卒業前にプログラムを修了

私は大学2年の後期からEU-DPsに登録しました。友人から話を聞いて、プログラムを修了することで何かしら活かせることがあるのではないかと興味を持ったことがきっかけです。私の専門は日本の歴史に関することだったため、ほとんど知識がない状態で始まった上、研究室の授業が忙しく、どのように時間割を組むか苦労しました。初めはシラバスを読んで他学部でも受講できそうな授業を選びました。EUについてしっかり学ぶ授業もあれば、文化や歴史の側面からEU域内の国を学ぶ授業もあるので、自分に合った授業を見つけられます。

他学部の授業では、経済学部と法学部の授業を履修しました。専攻に直接活かせたわけではありませんが、EUという特殊な状況を知ることで新たな考え方を学べたり、社会的な問題の歴史的背景を学んだりすることができました。このプログラムを履修していなければ聞くことのなかった世界の話なので、非常に良い機会となりました。

プログラムを修了してからもEU関連のシンポジウムに参加したり、フランスに関する演習を履修したりするなど、自分の興味のままに行動する契機となりました。今後もこのプログラムで学んだことを活かし、積極的に学んでいきたいと思います。

専攻の授業やアルバイト、サークルなど大学生には多くのやるべきこと、やりたいことがありますが、私自身ほんの少しの興味から始めてよい学びを得られましたので、お勧めします。

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西原 圭也さん(2022年度前期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学経済学部4年 
※卒業前にプログラムを修了

私は、高校時代に欧州からの留学生がクラスメイトだった経験があり、それをきっかけに漠然とではありますが、欧州について興味を持つようになりました。

そんな私が、EU-DPsについてエントリーをしようと決意したのは学部2年生の前期でした。COVID-19の感染拡大で外出自粛が要請されている時期だったということもあり、大学生活の中で何か形に残るものを達成したいと考えていました。ちょうどその時、授業でEU-DPsについてのアナウンスがありました。関心のある欧州について学ぶモチベーションになり、プログラム修了という達成感のあるゴールを目指すことができるEU-DPsは私にとって最高のプログラムでした。

エントリー後は、学部の卒業単位とEU-DPsの単位が重なっている講義を中心に履修を進めていきました。幸いにも経済学部では、EU-DPsの開講科目が数多くあり、講義の選択に苦労することはありませんでした。また、興味のあった他学部の講義もEU-DPsの対象科目となっていることで、受講するモチベーションが湧き、知見を広めることができました。

就職活動においても、学部の早い時期から目的を持って、他学部の講義を含め、幅広く履修を進めていることをアピールすることができ、非常にプラスに働きました。

学部4年生では、留学生の友人と再会するため欧州を訪問する機会があり、EU-DPsで学んだ文化や歴史を肌で感じることができました。

このように、EU-DPsは単なる講義の受講にとどまらず、就職活動や海外旅行など、活用できる範囲は幅広いです。ぜひプログラムにエントリーして、充実した学生生活を送るきっかけを掴んでください。

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坂本 隼人さん(2021年度後期 大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院人文科学府修士課程
■卒業後の進路:九州内の自治体に就職


私がEU研究ディプロマプログラムについて知ったのは、修士課程に入学する時のことだったと記憶しています。卒業論文で広域的なヨーロッパの歴史を研究した自分にとって、本プログラムはうってつけと呼べるものでした。

今振り返ると、本プログラムに登録したおかげで、自身の院生生活はとても実りあるものだったと感じます。多様な講義を通じて様々な知識を得ることができたのはもちろんのこと、EUセンターが主催するイベントにとてもコミットしやすくなることも何よりの利点でした。

仏独関係からヨーロッパ地域史を紐解くという、私の修士課程での研究テーマは、そうした既存の枠にとらわれない学びの中から、生まれたものに他なりません。修士一年の夏には、ドイツで史料収集を行いましたが、今になって振り返ると、プログラムを通じて得た学びや刺激に後押しされた部分も大きかったと感じます。

プログラム修了にあたって必要となるリサーチペーパーの作成には膨大な時間と労力を要し、何度も心が折れそうになりましたが、実際にヨーロッパの地で集めた史料があったからこそ、なんとか書き上げることができました。

奇しくも今日の日本社会にあっては、EUの問題がより身近なものになりつつあります。この日本という国でヨーロッパのことを学び、研究することがより良い世界を築いていくための確かな一歩となることを願うばかりです。

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川口 圭子さん(2021年度後期 大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院統合新領域学府修士課程


私は統合新領域学府ユーザー感性学を専攻し、さまざまな領域を越境して新しい知見を求めたいと考えていました。EU-DPs修士課程コースでは、他学府の専門性の高い授業が数多く開講されています。このプログラムを受けたいということを早い段階で私の指導教授にお伝えし、修士研究とEU-DPsを並行してスタートさせることにしました。

どの授業を履修するか迷ったため、九州大学EUセンターに相談し、シラバスを見てドイツ文学を履修することに決めました。EU諸国を巡る文学の旅路によって、COVID-19が現実世界を席巻した時期だったにもかかわらず、世界が広がり心が満たされるように感じました。

そして、子どもの主観的幸福感を扱う私の修士研究に、EUでの子どもの育ちを日本の子どもの主観的な幸福感を知る鏡として見ていくという一つの方向性が与えられました。二つの研究が一つに重なったのです。すなわち、ユニセフのレポートカード16※のデータ解析を中核として、そこから出た結論と新たな問いを、現場での参与観察やEUで暮らした経験のある人々の語りを聴くことなどにより質的に深めていきました。それによって、子どもの主観的な幸福感に寄与できる大人の可能性という深い学びを得ることができました。私はこの研究をさらに深化させ社会に還元したいと考えています。

EUについて考えることは世界を考えることにつながります。このプログラムは、答えのない複雑な問題を考える私たちの視野を広げてくれる場となるかもしれません。あなたもこのプログラムで学んでみませんか。

※レポートカード:ユニセフ・イノチェンティ研究所が、先進国における子どもの状況を比較・分析するために発表している報告書(通信簿)シリーズ

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田中 迅さん(2020年度後期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学21世紀プログラム4年 
※卒業前にプログラムを修了

私は、EUが環境問題に力を入れており、再生可能エネルギーを促進していることを知ったことでEUについて興味を持ちました。そして、EUについて学際的に学び、このプログラムを修了したいと思い、大学一年生の頃からプログラムを意識して講義を受けました。EU-DPsでは、工学部や農学部、法学部や文学部など複数の学部で講義が開講されており、特に環境の側面から法律や工学、農学についてEUを多面的に知ることができたのはとても良い経験となりました。

また、EU-DPsの授業で学んだことを生かし、国連の環境会議で日本人初のユーススピーカーとして発表したり、国連が支援する「持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)」に世界最年少で加入するなど、多種多様な国際交流プログラムに積極的に参加し、経験を積むことができました。

EU-DPs指定科目が開講されていない学部に所属している場合は、通常よりも多くの講義を受ける必要があるかもしれませんが、苦労が多くてもその分だけ満足できるプログラムになっています。私自身はこのようなプログラムがあったからこそ、講義を履修するモチベーションにつながり、4年間で320単位以上の単位を取得することができました。

このようにEU-DPsは、EUについてだけではなく、国の枠を超えた繋がりや国際的な枠組みについて考える機会や、積極的に学べる機会を提供してくれます。是非とも大学生活に目標を持って学業に取り組み、充実した日々を送ってみてください。

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疋田 弥紅さん(2020年度後期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学文学部3年 
※卒業前にプログラムを修了

私は入学以前から、ドイツへの留学を志していました。そのため、こまめにSALCに足を運んで外国語能力を高めたり、留学相談を行ったりしていました。その際に、EU-DPsの存在を教えていただきました。イギリスの脱退の問題やドイツへの難民流入の問題、当時多発していたテロなど様々なEU情勢に対する興味関心があったことや、留学生として現地で生活することを考慮すると、EU情勢について知っておくと役に立つだろうという思いでこのプログラムに参加しました。結果的に、新型コロナウイルスの感染拡大のため、ドイツへの留学は保留になりましたが、このプログラムのおかげで、ドイツ以外の国への興味関心をもち、実際に知識を深めることもできました。

私の専攻がドイツ文学であったことや、専攻科目がこのプログラムの科目に認定されていることが多かったため、履修上さほど苦労することはありませんでした。プログラムの科目の都合で、ドイツ文学の授業のみならず、歴史、宗教、経済など様々な分野を幅広く学習できることは、好奇心旺盛な私の性格にぴったりでした。プログラムの科目の中で、経済学部の外国書講読でドイツ語でEUにまつわる単語を学んだり、文書を読む機会がありました。普段の文学部での学習とはまた色合いが異なり、新鮮味を感じつつ、楽しみながら学習することができました。
EU-DPs自体は修了しましたが、これまでの学びを忘れずに日々学業に励みたいと考えています。

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太田 正洋さん(2020年度前期 学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学理学部3年 
※卒業前にプログラムを修了

このプログラムを知ったのは、ちょうどイギリスのEU離脱を巡って盛んに議論が行われている頃でした。そうした中で、様々な移動が自由にできる地域が欧州にあるということを再認識し、「なぜそんなことができるようになったのだろうか」と、EUの歴史的背景などに大きな関心を持つようになりました。そこで、私なりに「地域共同体」について考えてみようと思い、その第一歩としてプログラム修了を目指すことにしました。ですが、私の学部には対象科目が開講されていなかったため、必要単位数のほぼ全てを他学部からとる必要がありました。所属学部の授業がない時間帯から選択することになり、制約は多かったのですが、EU-DPsには数多くの科目があったため、毎学期数科目ずつ履修していくことで、私のような学生であっても修了することができました。

プログラムを通じて、法学、文学、工学、農学部で学び、例えば、ローマ法、ドイツ文学、建築、土壌に関する基礎知識を得ることができ良い経験となりました。そして、EUの現場でも、こうした分野の研究者達が協力して、プロジェクトに取り組んでいるのだろうなと考えられるようになり私の視野を広げてくれました。 また、マレーシアのマレー大学で地域統合について学ぶための『ASEAN in Today's World 2020』というプログラムに参加する機会を得たときには、EU-DPsでの経験を活かして、ASEAN諸国の学生達と議論を交わすことができ、より充実した時間を過ごせたと考えています。

このようにEU-DPsは、世界中にある国の垣根を超えたつながりを目指す地域について考えるきっかけを与えてくれます。少しでも興味を持たれている方には、ぜひ参加してほしいと思います。まずは前期に開講されている『EU論基礎』から始めることをオススメします!

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橋本明佳さん(2018年度後期 EU-DP大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院経済学府修士課程
■卒業後の進路:留学経験者枠で監査法人に就職

私は、学部1年次よりEU-DPs対象の多分野に渡る基礎的な講義を受けると同時に、EU研究サマーコースや市民講座に参加するなど、EUIJ九州※および九州大学EUセンターの様々な機会を生かしてEUの機関設計や統合の歴史、加盟各国が現在抱える問題点などへの関心と理解を深めて来ました。学部4年次にドイツのミュンヘンにて交換留学および海外インターンシップを行ったことから、ドイツ企業を題材の1つとした企業結合で発生するのれんの会計に関する研究を行い、修士過程としてEU-DPsを修了しました。EU-DP修士課程コースでは、より専門性が高く研究分野に近い講義を受講し、そこで学んだ知識は修士論文執筆の際に大いに役立てることができました。

また、プログラム期間中には、九州大学EUセンター(ジャンモネCoE九州)のショートビジット支援金を受け、英国の離脱を目前に控えた状況下でのEU機関等の訪問およびドイツ語留学の機会をいただきました。EU機関等の訪問では、国内で学んできたEUの立法や政策執行に関して、より具体的な実務上の手続きを知ることで理解を深め、さらに英国の離脱に伴う影響について詳しく学ぶことができました。また、ドイツ語留学では、文法知識と単語力の増強、さらに会話への慣れを通じてドイツ語の全体的なレベルを引き上げることができたほか、将来につながる多くの学びや人脈を得ることができました。これからは民間企業で働くことになりますが、本プログラムを通じて体得した知見と語学力を生かしてEU情勢に明るい国際的な会計の専門家を目指し、実務の世界で研鑽を積みたいと考えています。

EUIJ九州は、EU本部の委託を受けて、EUの日本における学術拠点として、西南学院大学、福岡女子大学、九州大学の3校によるコンソーシアム(共同組織)による運営を続け(2015年の延長年度は福岡女子大学と九州大学との2校コンソーシアム)、2016年3月31日に5年間の事業を終了いたしました。


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折田浩太郎さん(2018年度後期 EU-DP学部コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学経済学部4年
■卒業後の進路:九州県内の自治体に就職


私は入学後すぐにEU-DPsの存在を知り、1年次からプログラム科目を履修していました。入学前からEU及びヨーロッパについて勉強してみたいと考えていたため、本プログラムのような制度が整っている本学は非常に恵まれていたと感じます。特に私が在学していた4年間で、Brexitやフランス・パリを中心としたテロなど、ヨーロッパを取り巻く情勢は大きく変化しました。その中で本プログラムを活用し、EUの歴史や現在の社会情勢等を学ぶことが出来たのは、非常に貴重な経験になりました。

また私は九州大学EUセンター(ジャンモネCoE九州)の取組の一つである「ショートビジット支援金」を利用し、卒業前にスペインで3週間の語学留学を行いました。そこではスペイン語を学ぶだけではなく、スペインの経済・社会情勢を肌で感じることができ、とても有意義で、かつ濃い時間を過ごすことが出来ました。私は経済学部に所属していましたが、本プログラムでは経済のみならず、芸術や歴史など幅広い分野の講義を積極的に履修しました。そのおかげで、留学先のスペインでも歴史や美に関心を持ち、留学生活をより充実させることが出来ました。

これから東京オリンピックや大阪万博など、海外の方と接する機会が増えます。本プログラムはそのような機会に向けて、EU及び世界に興味を持つ良いきっかけになると思います。私も本プログラムで得た経験を活かし、これからもEUについてさらに深く学びたいです。

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松下俊平さん(2017年度後期 EU-DP大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院経済学府修士課程
■卒業後の進路:九州大学大学院経済学府博士後期課程


私はEU-DPsの修士課程コースを履修しました。私は現在、博士後期課程の学生としてEU経済についての研究をしていますが、振り返ると、EUについての体系的な学習、研究を行う機会を提供するプログラムであるEU-DPsは、非常に有益なものでした。というのも、EU経済だけでなく、歴史や法律といった他学部の講義も受講可能で、様々な視点からヨーロッパを勉強・理解する機会を、EU-DPsでは提供してくれるからです。このような様々な視点は、リサーチペーパーや修士論文を執筆する際に大きな助けとなりました。また、EUセンターではEU各国のクリスマスの様子を紹介するイベントも開催しており、ヨーロッパ文化の理解を深める非常に良い機会となっています。

また、今プログラム期間中に、私は 国際会議 "Asia-Pacific EU Centres Graduate Students Conference"に参加し、英語での報告を行いました。この会議は九州大学EUセンター主催で、中国、韓国、ニュージーランドなど環太平洋6か国の大学間ネットワークのもとで行われる、院生による研究報告大会です。自らの研究が現状としてどの水準にあるのかを試すことができ、研究の課題も見つかるなど、この会議は私にとって大いに有用な機会となりました。また、この会議において、同世代の報告者による研究に触れることができたことは、今後研究を続けていく上で大きな刺激となりました。

EU研究を志す方も、またそうでない方も、EUに少しでも興味があれば、EU-DPsを受講してはいかがでしょうか。EU-DPsでの経験は、研究の深化だけでなく、自身の成長にも繋がるでしょう。

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カリシバエフ ジャスルさん(2015年度後期 EU-DP大学院修士課程コース修了)
■プログラム修了時の所属:九州大学大学院経済学府博士後期課程
■卒業後の進路:ウズベキスタン世界経済外交大学(The University of World Economy and Diplomacy)国際経済学部 講師

EU-DPsはEU研究を行っている人にも、他の地域を中心に研究を行っている人にも適した素晴らしいプログラムです。

私は九州大学博士後期課程在籍中にEUIJ九州※の活動に参加し、EU-DP修士課程コースを履修しました。

特に、ライブラリーの利用や国際会議・講演・学術イベントなどへの参加は、EU関連の諸問題についての知識を共有し、理解を深める良い機会でした。EU-DPs科目やイベントの多くが英語でも提供されているという点で、留学生もこのプログラムを活用することが可能です。  

更に、私はEUIJ九州が提供するショートビジット奨学金に応募し、ロンドンで開催された国際会議で研究成果を発表し、議論を行う機会を得ることができました。会議やイベントに参加したことで、世界中の人々で構成されるEU関連ネットワークの一員にもなりました。この学際的なプログラムは九州大学と国際レベルの双方で幅広いネットワークを作っていきたいと考えている学生に最適と言えるでしょう。

EU-DP修士課程コース修了後、私は母国ウズベキスタンの世界経済外交大学(The University of World Economy and Diplomacy)に就職しました。EU-DPで学んだことや経験を活かし、他の高等教育機関や研究機関などにおいてEUと中央アジアに関する教育研究活動にも携わっています。具体的にはEUが支援する「エラスムス・プラス(ERASMUS+)」プログラムの研究教育プロジェクトに参加することになりました。

このように、自身の成長や研究の向上、キャリアアップのためのすばらしい機会を得られるEU-DPsを九州大学で学ぶ皆さんに強くお薦めしたいと思います。

EUIJ九州は、EU本部の委託を受けて、EUの日本における学術拠点として、西南学院大学、福岡女子大学、九州大学の3校によるコンソーシアム(共同組織)による運営を続け(2015年の延長年度は福岡女子大学と九州大学との2校コンソーシアム)、2016年3月31日に5年間の事業を終了いたしました。

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斎藤江利子さん(2015年度後期 EU-DP学部コース修了)

■プログラム修了時の所属:九州大学21世紀プログラム
■卒業後の進路:九州大学大学院経済学府修士課程

EU-DPsに登録したのは、大学3年次在籍中、フランスへの留学を検討してからでした。フランスへの留学に応募するにあたって、EU-DPsの開講科目でヨーロッパについて勉強をする機会を得ることができ、ほとんど知らなかった欧州連合の基本的な仕組みや、経済の成り立ち、そして専攻ではないフランスの法律についても学びました。フランス留学が決まると、EUIJ九州※のヨーロッパへの留学生のための奨学金(EUIJ九州※EU留学奨学金)の支給も受けて、生活面でも勉学面でも大いに活用できました。留学中は、授業で欧州連合について扱うものもあり、EU-DPsでの授業の知識を持っていることが、とても役立ちました。また、ディプロマ修了のために書いたEUに関する卒業論文は、少し大変ではありましたが、改めてヨーロッパについて深く調べるきっかけとなり、さらなる探求心にも繋がりました。

EU-DPsに登録して学んだ数年間で、ヨーロッパについて広い分野で理解し、さらに実際にヨーロッパを深く感じることができたと思います。今後は、このEU-DPsを修了したということを活かして、さらなる研究やヨーロッパとの繋がりを広げていきたいと思います。(2016年6月現在、EU-DPs大学院修士課程コースに登録中)

EUIJ九州は、EU本部の委託を受けて、EUの日本における学術拠点として、西南学院大学、福岡女子大学、九州大学の3校によるコンソーシアム(共同組織)による運営を続け(2015年の延長年度は福岡女子大学と九州大学との2校コンソーシアム)、2016年3月31日に5年間の事業を終了いたしました。

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修了者数



年度
Academic Year
学期
Semester
学部
Undergraduate Students
大学院
Graduate Students
合計 Total 合計 Total
128 160
2023 後期 Fall 7 1
前期 Spring 1 16
2022 後期 Fall 3 -
前期 Spring 2 7
2021 後期 Fall 1 4
前期 Spring 1 10
2020 後期 Fall 6 -
前期 Spring 2 8
2019 後期 Fall 1 -
前期 Spring - 12
2018 後期 Fall 2 2
前期 Spring - 10
2017 後期 Fall - 3
前期 Spring - 13
2016 後期 Fall 1 2
前期 Spring - 13
2015 後期 Fall 11 1
前期 Spring 6 14
2014 後期 Fall 18 7
前期 Spring 1 7
2013 後期 Fall 16 -
前期 Spring 7 5
2012 後期 Fall 19 3
前期 Spring 3 14
2011 後期 Fall 20 2
前期 Spring - 6

※2015年度まではEUIJ九州が実施しました。

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